安富町のパワースポット!
歴史情緒溢れる
「安志加茂神社・安志稲荷神社」
宮司 真田慶樹さん

雨に映える紫陽花の季節
安志加茂神社・安志稲荷神社を訪ねました。

朱色が鮮やかな稲荷橋、大提灯と大鳥居を潜るとそこは古より安富町の人々に親しまれてきた安志加茂神社・安志稲荷神社。
今回は宮司の真田慶樹さんにお話を伺いました。

安志加茂神の建つ安富町安志は、昔は ”安志庄”と呼ばれ京都・上賀茂神社の荘園でした。神社にはその分霊「別雷神」(わけいかづちのかみ)が奉られており、その字の通り雷の神様ですが、安富地域を守ってきた神様でもあります。

「当社の創立年代は不詳ですが、歴史を調べると1184年/源頼朝下文(くだしぶみ)、 1185年/後白河法皇院庁牒(いんのちょうちょう)が安志加茂神社に関しての現存する最古の記述です。その記述内容から推測すると、平安末期源平の時代よりもずっと以前から荘園鎮守として、また安富町を守護する神様として人々に慕われ崇敬されてきた由緒ある神社であると言えます」真田宮司が教えてくれました。

 

立派な渡廊下で繋がれた加茂神社の拝殿と本殿。
脇に立って見ると奥行きがありスケールの大きさが感じられます。

加茂神社拝殿のすぐ左側には”願い臼”(ねがいうす)が設置されています。
願い臼は自分の干支(生まれ年)の臼にお志を納め、心の中で願い事を祈念しながら年の数(数え年)だけ杵で臼をつくと願い事が叶うと言われています。

そして願い臼のさらに左側には神明社、小笠原神社、金刀比羅神社の三社をお奉りした拝殿があります。

森を背景に並んだ3つの祠。周囲は荘厳な雰囲気が漂っていました。

加茂神社へと向かう参道には大きな杉木が立ち並んでいます。
「杉木が関係しているのか、昔から ”神社には雷が落ちるけれど村には落ちない” という言伝えがあるそうです」と真田宮司。

手水舎の水盤に浮かべられたあじさい。

取材をさせて頂いたのは6月。
蒸し暑い季節でしたがキラキラと光る水面に鮮やかな青色が清涼感を与えてくれました。

神社の参道を右に逸れ、朱色の鳥居と橋を抜けると安志稲荷神社が現れます。

森の緑と朱塗りの社殿のコントラストが美しい場所です。

可愛らしい狐の石像が迎えてくれます。

安志稲荷神社に奉られているのは、「宇迦之御魂大神」(うがのみたまのおおかみ)という神様。
「稲を荷なうと書いて稲荷神社。稲はひとつの穂から沢山の実を付けることから転じて五穀豊穣や商売繁盛のご利益があるとされています」と真田宮司が教えてくれました。

\安志加茂神社の見どころ3選/

真田宮司に安志加茂神社の見どころを3つ厳選して頂きました。

1つ目は「大提灯と大鳥居」

神社の玄関口、象徴的な大鳥居と大提灯。中国自動車道を走行中に、あそこは何だろう?と気になった方が参拝に来られることも多いそう。

近くに寄って見るとかなり大きく迫力があります。

2つ目は「あじさいの里」

境内にあるあじさいの里。かつては北側の山もあじさい公園として親しまれていたそうです。
真田宮司は「鹿の食害の影響で今はこの場所だけとなっていますが、これから整備をしてあじさいを増やし沢山の人に楽しんでもらいたい」と話してくれました。

3つ目は「干支飾り」

昭和52年から40年以上続くお正月の名物行事。酒米“夢錦”の稲穂を一反分使用し、約1ヶ月かけて製作をするそう。
「当社の干支飾りを眺めて干支文化に触れるキッカケにもなれば」と真田宮司が語ってくれました。

 

こちらは令和3年度【丑】の干支飾り。

そしてこちらは令和4年度【寅】の干支飾り。

\やすとみびより発行人が選ぶ安志加茂神社の見どころ/

最後にやすとみびより発行人が選ぶ安志加茂神社の見どころスポットをご紹介!

「弁天社」

駐車場横に位置する弁天社。
昭和44年に新池(農業用水、防災用水の溜池)を改修する際に創立されたそうで厳島姫神(いつくしまひめのかみ)がお奉りされています。
風の無い日には弁天橋が池に映り込み、周辺の森と相まってとても美しい光景を目にすることが出来ます。